電子ペーパー(QUADERNO)とは
富士通クライアントコンピューティングが出している、電子ペーパー端末です。

手書きができる、ペーパーレスノート QUADERNO
電子ペーパー端末といっても、KindleやKoboのような書籍を読む端末ではなく(pdf化した資料は読めますが)、紙のノートの電子版という位置づけです。
専用のペンがついており、自由に書き込むことが可能です。
ブラウザがなく、追加でアプリを入れられないので、iPadのようなタブレットでもないです。
あくまでも、紙のノートの電子版です。(ちょっとくどい)
SONYのOEMのようですが、ピンチイン・ピンチアウトで拡大縮小ができたり、スケジュールの書き込みが簡単にできるなど工夫がされています。
なんで電子ペーパーが欲しいか
紙のノートの電子版ってほしいと思う人にしか分からない代物だと思います。
爆走ひつじの場合、手帳やノートだと
- 持ち歩ける量に限界がある
- マンスリーのページ、ウィークリーのページ、デイリーのページの行き来がやりにくい
- いろいろな所に書き散らして、メモがどっか行ってしまう(都合よくTODOを忘れる)
などが、モチベーションだったりします。
特に、TODOを忘れると人間関係に支障をきたします...(実感)
まぁ、社会人失格です。
ただ、タブレットは会社内で使えないので、電子ペーパーならさりげなく使っても許されるのではないかと思い、ちょっと気になっていました。
なかなか実物を触る機会がなかったのですが、最近、家電量販店(ビックカメラなど)で取り扱割れるようになったようで、ちょっと触ってみました。
感想は、
- とにかく軽い!
- 書き味は悪くない!
ということで、いよいよ我慢できなくなっています。
お値段値下げ & 機能の充実
そして今回、追い打ちをかけるように、お値段がかなり安くなりました。
A5サイズ(FMV-DPP04)でギリギリ4万円台になっており、頑張れば手に届くところまで来ました。(キャンペーン価格になったようです)
冷静に考えると、紙とペンの数百倍の価格で、まだ十分お高いですが。
さらに、爆走ひつじ的には、あまり関心はないのですが、iOS対応、Android/iOSアプリの提供されるなど、機能面も強化されました。
気になる機能
スケジューラが意外に良く、マンスリー、ウィークリー、デイリーを簡単に行き来できます。
また、デイリーページを無限に増やすことができます。
1日にいくつものミーティングがある場合に、便利そうです。(そもそもいくつもミーティングがあるのが問題なんですが...)
プロジェクトが複数あっても、ノートを分けずに全部まとめて1冊のノートに記入する方法に落ち着いたので、日付でぱっとページが出せるとよいです。
手帳としてクアデルノを活用する
...で、この機能、端末の機能というより、pdfのリンクをひたすら設定して作られていることに気が付きました。
マンスリーからデイリーのページに少なくとも365個のリンクが張ってあることになる...
さらに書くと、このpdfファイルダウンロードできたりする...
基本のドキュメント・テンプレート
ちょっと気になったのは、このスケジュールのpdfファイル、2020年以降も作ってくれるのだろうか...
少なくとも3、4年は作ってくれたとして、この先、後継機が出なかった場合、どっかで用意してくれなくなっちゃうんだろうな...
正直端末よりも、このスケジュールpdfは有料でも、この先何年も提供し続けてほしいな...
メーカーからコンテンツサービス中心になって欲しい
話が少しそれますが、この端末、SONYのOEMを受けて、販売しているそうです。
店頭でSONYのDPT-RP1, DPT-CP1が並べて展示してありましたが、ロゴが違う以外ハード的には全く一緒に見えました。
同じサイズのSONY DPT-CP1が7万円ぐらいだったので、それより数万円安く出していることになります。
普通に考えて、OEM元は製造原価にプラスアルファのマージンをつけてOEM先に供給するので、OEM元のSONYより安く提供するのは、かなり頑張った価格設定だと思います。
どこで儲ける作戦なのかは分からないですが、せっかく、ハードは割り切って、OEM供給そのままで出しているのだから、スケジュールのpdfやリフィルのバリエーションを増やして有料化するなどして、コンテンツで儲けるようにしてはどうかと思いました。
もちろん有料にすると嫌だという人はいるかもしれませんが、端末終了後も安心して供給されるというメリットに感じるユーザーも多いはずです。
富士通クライアントコンピューティングは、携帯電話を中心とした端末メーカーですが、徐々にそうなると良いなとちょっと思ったりしました。(余計なお世話だけど...)